米ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツは、デジタル資産部門の名称を「a16z Crypto」から「a16z Frontier」に変更したと発表しました。暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンに特化した投資の重要性が相対的に低下していることを示す動きです。
同部門はクリス・ディクソン氏が率い、2018年の発足以来、5つのファンドを通じて総額約1550億円(10億ドル、1ドル=155円換算)に近い資金を集めました。暗号資産取引所のコインベースなど、同分野の代表的な成功案件への投資も手がけています。
しかし、アンドリーセン・ホロウィッツや競合するベンチャーキャピタル各社は長年、暗号資産の用途を金融決済や取引アプリ、投機的な資産の枠を超えて広げることに苦戦してきました。
新体制の狙いと投資対象の拡大
新名称のもとで、同チームは投資対象を広げ、人工知能(AI)やロボティクス、人と機械をつなぐ「新たな種類のネットワーク」など先端技術に重点を置く方針です。
一方で、暗号資産分野から完全に撤退するわけではないとしています。ディクソン氏はブログ投稿で、ブロックチェーン技術が「新たなネットワークに独自の経済機能を与える可能性がある」と述べました。
体制の変化
- a16z Frontierのジェネラルパートナーには、ディクソン氏に加え、エディ・ラザリン氏とガイ・ウォレット氏が就任しました。
- 2017年に暗号資産戦略の最初の投資担当者として同社に加わったアリ・ヤヒヤ氏は退社したと、米メディアのジ・インフォメーションが報じています。
