アメリカのベンチャーキャピタル企業アンドリーセン・ホロウィッツは、新たに約1兆6500億円(15億ドル)を調達したと発表しました。この資金は、2025年にアメリカで配分されたベンチャーキャピタル全体の18%以上を占めることになります。また、同社の管理資産総額は約13兆9500億円(90億ドル)を超え、世界最大級のベンチャー企業の一つとしてセコイア・キャピタルと肩を並べることになりました。
同社は、カリフォルニア州に3つ、ニューヨークとワシントンD.C.にオフィスを構え、世界6大陸にわたって従業員を抱えるグローバルな企業となっています。昨年12月には、暗号資産事業のためにソウルにアジア初のオフィスを開設しました。
今回の資金は、成長投資に約1兆470億円(6.75億ドル)、アプリケーションとインフラにそれぞれ約2640億円(1.7億ドル)、「アメリカン・ダイナミズム」に約1820億円(1.176億ドル)、バイオテクノロジーとヘルスケアに約1085億円(0.7億ドル)、その他のベンチャー戦略に約4650億円(3億ドル)と、5つのファンドに分配される方針です。
同社の資金調達先については、これまで詳細を明かしていませんが、2023年にはカリフォルニア州の主要年金基金CalPERSから約620億円(0.4億ドル)の投資を受けたことが知られています。また、サウジアラビアの公的投資ファンドのベンチャー部門であるSanabil Investmentsも同社のポートフォリオに含まれています。
アンドリーセン・ホロウィッツは「アメリカン・ダイナミズム」と呼ばれる戦略を重視しており、防衛、航空宇宙、公共安全、住宅、教育、製造業への投資を行っています。特にアメリカの再工業化と重要な製造業の再構築が必要であるとしています。
また、AI分野への投資も積極的で、インフラ(Databricks)、基盤モデル(Mistral AI、OpenAI、xAI)、アプリケーション(Character.AIなど)にわたる幅広いポートフォリオを構築しています。
同社は、Coinbaseへの約3875億円(25億ドル)の投資が2021年のIPOで約1兆3330億円(86億ドル)の評価額に達したことや、Airbnb、Slack、GitHubなど多くの成功事例を持っています。
アンドリーセン・ホロウィッツは、「アメリカのベンチャーキャピタルのリーダーとして、アメリカの新技術の運命は部分的に我々の肩にかかっている」と述べています。今後の展開は不透明ですが、同社はアメリカの技術的優位性を目指し、資金調達の技術を駆使していることは明らかです。
