画像共有アプリ「インスタグラム」の運営企業は、撮影した写真が24時間で消える新しい専用アプリ「Instants(インスタンツ)」の試験的な運用を始めたと発表しました。
このアプリは現在、スペインとイタリアで提供されています。スマートフォンのカメラロールからの画像読み込みや写真の加工はできず、アプリ内のカメラで撮影した写真のみを共有する仕組みだということです。文字の追加は可能ですが、写真は1回のみ閲覧でき、24時間経過すると自動的に消去されるとしています。
インスタグラムは近年、広告や影響力のあるインフルエンサーの投稿が増加し、友人同士の個人的な交流が薄れていると指摘されていました。運営企業としては、加工されていない日常の写真を気軽に共有できるアプリを導入することで、サービス開始当初の原点に回帰するとともに、親しい友人との交流に特化した競合他社のアプリに対抗するねらいがあるということです。
「Instants」は、これまでも一部の地域でインスタグラム内の機能としてテストされていました。今後は、単独のアプリとしてだけでなく、従来のインスタグラムのアプリ内からも利用できる方針です。また、共有する相手は相互にフォローしている利用者や「親しい友人」のリストから選択でき、このリストは両方のアプリで共通して使用できるということです。
企業の広報担当者は、「利用者がプレッシャーを感じずに友人とつながる方法を提供するため、複数のバージョンを検討し、利用者の声を聞いていく」としています。一方で、すでに24時間で投稿が消える「ストーリーズ」機能が広く普及していることなどから、新たな専用アプリが利用者にどのように受け入れられるか、今後の展開が注目されます。
