インスタグラムスレッズは今週、最も要望の多かった機能としてダイレクトメッセージ(DM)を導入したと発表しました。しかし、ユーザーからは批判の声が上がっており、特に女性たちはハラスメントの懸念からDMを完全にオプトアウトする方法が必要だと訴えています。
スレッズと同様の他のソーシャルネットワーク、例えばXやBluesky、MastodonなどではDMが一般的ですが、スレッズの一部のユーザーは以前DMがないことを評価していました。
あるスレッズのユーザーは「DMを受け取りたくない。女性全員を代表して、この機能をオフにする方法を知りたい」と投稿しました。別のユーザーは「オンラインで女性がハラスメントを受ける手段が増えた」と述べ、さらに別のユーザーは「ストーカーだけが興味を持つ機能を追加したことを祝福する」と皮肉を込めてコメントしました。
インスタグラムの責任者アダム・モセリ氏がスレッズで発表したDMに関する投稿には、多くのユーザーからの返信が寄せられました。数千票が集まったアンケートを指摘し、スレッズユーザーの多くがDM機能を望んでいないと主張する声もありました。数人のユーザーは、機能をオフにする方法があるかどうかを尋ねましたが、そのような方法は現在存在しないということです。
ハラスメントの懸念に加え、迷惑メールやスパムなどの不適切なメッセージが届くことを心配する声もあります。現在のシステムでは、ユーザーがDMを送信するためにはフォローする必要がありますが、迷惑な場合はフォローを解除することでDMの受信を停止できます。また、より強力な方法としては、そのユーザーをブロックすることが可能で、インスタグラム上でもブロックされます。
この機能追加に不満を持つユーザーは、オンラインで意見を共有する傾向があるということです。これは、消費者がGoogleマップやYelpなどで悪いレビューを書くことが多いのと似ています。しかし、批判するユーザーの声には一理あるかもしれません。ソーシャルメディアプラットフォームが成長する過程で、既に定着した文化の中で新しい機能を追加することは混乱を招く可能性があります。非公開でユーザー同士が交流する方法を作ることは、スレッズの利用方法に変化をもたらします。
メタ社は、フォロワーにDMを限定することで、よりプライベートに交流できる方法を提供したつもりだったとしています。しかし、スレッズのような公共のソーシャルネットワークでは、ユーザーが読みたい投稿や意見を持つ人をフォローする一方で、距離を保ちたいと考えることもあるということです。