インドで、アメリカのIT大手アップルの最新スマートフォン「iPhone 18 Pro」シリーズの発売に合わせ、日用品などを短時間で配達する「クイックコマース」の各社が、注文から約10分で端末を配達するサービスを開始したと発表しました。
インド国内で食料品や日用品の即時配達を手がける主要プラットフォーム各社は、発売日に合わせて最新モデルの取り扱いを始めました。なお、これらの端末はアップルの直営店や正規販売代理店などの通常の販売ルートでも購入できるということです。即時配達アプリで最新のiPhoneが販売されるのは今回が初めてではありません。各社はこれまでも発売日に最新機器を提供しており、食料品だけでなく家電や美容製品、ファッションなどの分野へと事業を拡大する方針を示しています。
こうした配達サービスを支える市場は急速に成長しています。調査会社の報告によりますと、インドのクイックコマースの市場規模は2026年上半期に約90億ドル(約1兆3950億円)に達したということです。また、月間利用者の数は、3年前の800万人から6000万人以上に急増しています。さらに、2030年までに市場規模が500億ドル(約7兆7500億円)に達し、そのうち家電や美容製品などの非食品分野が消費額の45%を占めると予測されています。
発売初日には強い需要が見られました。配達アプリ大手の「ビッグバスケット(BigBasket)」は、販売開始から最初の1時間で300台以上の「iPhone 18 Pro」および「Pro Max」を配達したと発表しました。別のプラットフォームでは、南部ベンガルールや首都ニューデリーでの注文が多く、特定のモデルに人気が集中したということです。しかし、発売から数時間後には一部の地域やプラットフォームで品切れ状態となり、在庫状況にばらつきが出たとしています。
調査会社の専門家は、今回の即時配達について「高額なスマートフォンの注文に対応できることを証明した」と分析しています。今後の焦点は、新製品発表時の特需が日常的な購入に結びつくかどうかだということです。
インドの消費者は日用品の購入を通じて配達アプリへの信頼を高めており、ブランドとの公式な提携が高額商品の購入を後押ししているとされています。店舗に並ぶことや数日間の配送待ちを避けられる利点がある一方で、現時点ではスマートフォンの主要な販売経路にはなっておらず、新製品の発売を盛り上げるためのマーケティング戦略としての側面が強いと指摘されています。
