SNS大手のX(旧ツイッター)は、独自の人工知能(AI)を活用して利用者の関心に合わせた投稿を表示する新たな機能「カスタムタイムライン」の提供を開始したと発表しました。
Xによりますと、この機能はAI「Grok」を用いて構築されており、アプリにおけるこれまでで最大規模の変更の一つだとしています。利用者は、ビジネスやスポーツ、テクノロジーなど75種類以上のトピックから関心のあるものを選び、ホーム画面に最大10個まで固定することができます。
Xの担当者によりますと、新たなタイムラインは従来のキーワードやハッシュタグに基づくものではなく、AIがすべての投稿を読み込み、内容を理解した上で分類する仕組みだということです。これは、イーロン・マスク氏が率いるAI開発企業「xAI」のモデルによって実現しており、両社のサービスの連携がさらに強化された形です。
現在、この機能は基本ソフト「iOS」向けの有料プランの利用者を対象に提供されており、今後「アンドロイド」向けにも対応する方針です。
また、新たなタイムラインでは、上から2番目の位置に広告が表示される仕様となっています。マスク氏の買収以降、Xの広告事業は苦戦が伝えられており、今回の機能追加は広告枠を拡大し、収益改善を図る戦略の一環とみられます。
一方、AIによる情報の選別をめぐっては、Grokが政治的な偏りを持ったり、誤情報を拡散したりするのではないかという懸念も指摘されています。しかし、専門メディアによる検証では、現時点において特定の政治的立場への明らかな偏りは確認されず、多様な報道機関の投稿がバランスよく表示されているということです。
Xは今回の新機能の導入と合わせ、利用が減少していたテーマ別のグループ機能「コミュニティ」を終了する方針も明らかにしました。AIを活用した機能拡充により、利用者の利便性向上とプラットフォームの活性化を目指すものとみられます。
