アメリカ中西部のミネソタ州で成立した、画像を裸体化するアプリを禁止する法律について、連邦地方裁判所は、AI開発企業「xAI」が求めていた施行の差し止め請求を退けたと発表しました。アメリカのNBCニュースが報じています。
ドノバン・フランク判事による今回の決定は、法律の内容そのものだけでなく、xAIが提訴した時期を重視したものとなっています。フランク判事は、法律が署名されてから約3か月が経過しているにもかかわらず、xAIが一時的差し止め命令を求めたのは、施行日である8月1日のわずか3日前の7月29日だったと指摘しました。
そのうえでフランク判事は、「提訴や申し立てにこれほどの遅れがあることは、差し迫った被害がないことを示している」としています。
今回の決定は、xAIによる訴訟の終結を意味するものではなく、裁判が続く間も法律の効力が維持されることを示すものです。全米で初めてとなるこの禁止法について、xAIは訴訟の中で「規制の範囲が広すぎる」と主張しています。さらに、「同じ目的を達成するためには、より制限の少ない代替手段が存在する」として、引き続き法律の無効を訴えていく方針です。
今年に入り、イーロン・マスク氏が率いるSNSプラットフォーム「X」では、一部のユーザーがxAIの対話型AI「Grok(グロック)」を悪用し、本人の同意を得ていない性的な画像を大量に投稿する事態が発生しました。(なお報道では、XおよびxAIは現在、宇宙開発企業スペースXの傘下にあるとされています)。この問題を受けて、当局による調査やアカウントの凍結などの措置が取られていたということです。
