アメリカのサンフランシスコで10月に開かれるテクノロジー関連のイベントで、AI=人工知能の開発手法をめぐる議論が行われることが発表されました。アメリカの半導体大手、NVIDIA(エヌビディア)の幹部らが登壇し、公開された「オープンモデル」と非公開の「クローズドモデル」のどちらを採用すべきか、企業の戦略について意見を交わすということです。
AIの製品開発において、開発を迅速に進めるために非公開の最先端モデルを選択するか、管理性を高めるために公開されたオープンモデルを活用するかは、多くの企業にとって重要な課題となっています。この選択は、コストやインフラ、利益率、他社との差別化など、事業のあらゆる側面に影響を与えるとしています。
こうした中、10月13日から15日にかけてサンフランシスコで開催されるイベント「TechCrunch Disrupt 2026」において、AIモデルの選択に関するセッションが行われる方針です。NVIDIAの開発者向け技術部門のディレクターを務めるナデル・カリル氏と、VC(ベンチャーキャピタル)パートナーシップ部門のグローバル責任者を務めるシドニー・サイクス氏が登壇し、それぞれのモデルの利点と欠点について議論するということです。
NVIDIAは、オープンモデルの分野に多額の投資を行っています。今年3月には、1200億のパラメーターを持つオープンモデル「Nemotron 3 Super」を発表しました。一方で、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、今後のAI開発について「オープンかクローズドかの二者択一ではなく、両方を組み合わせることが重要だ」と述べており、ハイブリッド型の戦略を推進する方針を示しています。
セッションでは、開発者と投資家の双方の視点から議論が交わされる予定です。カリル氏は、AIインフラ企業を創業し、今年7月にNVIDIAに買収された経験を持ち、開発者の視点からインフラ構築の課題について解説します。一方、サイクス氏は投資家の視点から、企業が成長するために必要な条件について見解を示すということです。
AIモデルのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)は競合他社も利用できるため、企業は独自のデータや顧客との関係性などで差別化を図る必要があります。オープンモデルを選択した場合でも、運用やインフラ整備の負担が増加するため、競争優位性をどこに見いだすかが問われているとしています。
イベントの主催者によりますと、参加チケットは9月25日までに登録した場合、最大200ドル(約3万1000円)の割引が適用されるということです。開発者だけでなく、企業の経営者や投資家にとっても、今後のAI戦略を構築するうえで重要な機会になるとしています。
