アメリカの音響機器メーカー「ボーズ(Bose)」の元エンジニアらが設立したスタートアップ企業「オズロ(Ozlo)」は、睡眠用イヤホンの新モデル「Sleepbuds 2」を発売すると発表しました。
新モデルの価格は279ドル(約4万3000円)で、従来モデルから30ドル(約4600円)引き上げられました。バッテリー駆動時間や通信接続の安定性、音質など、利用者の要望が多かった機能の改善を図ったということです。
オズロは、ボーズが睡眠用イヤホン事業から撤退したことを受け、同事業に関わっていた元エンジニアらが研究データや知的財産を引き継いで設立した企業です。2024年後半に発売された初代モデルは、これまでに20万人以上の顧客を獲得しています。
新モデルでは、バッテリー駆動時間が従来の約10時間から14時間に延長されました。また、充電ケースには2〜3晩分の電力を蓄えることができ、スマートフォンを操作せずに睡眠用サウンドの再生やアラームの延長ができるボタンが追加されたということです。
さらに、ブルートゥース(Bluetooth)接続の安定性も向上させました。アンテナの設計を見直すことで、通信範囲の拡大と接続の信頼性を高めたとしています。音響システムにはアンプを内蔵し、音質の向上を図ったほか、用途に合わせて音声を最適化する機能も追加されました。また、スマートフォンからの着信や通知、音声の再生を自動的に遮断する機能も新たに搭載されています。
オズロは、単なるイヤホンメーカーから、睡眠データを活用するプラットフォームへと事業を拡大する方針です。イヤホンに内蔵されたセンサーで呼吸や動きを測定し、ケースで寝室の音量や光、温度を監視することで、利用者の睡眠環境の改善に役立てるとしています。
同社は今年1月の家電見本市で、AI(人工知能)を活用して睡眠パターンを分析し、利用者と対話できるAI機能の開発を進めていることを明らかにしていました。また、昨年にはリラクゼーションアプリ「Calm」と提携するなど、外部サービスとの連携も強化しており、独自の睡眠プラットフォームとしての展開を加速させる方針です。
