ウェブサイト作成ソフト「ワードプレス」などを運営するアメリカのIT企業「オートマティック」は、マット・マレンウェッグCEO(最高経営責任者)を解任しようとした複数の取締役が退任したことを明らかにしました。
複数の関係者によりますと、オートマティックの取締役会は先週、マレンウェッグCEOを有給休暇の扱いとし、実質的に解任する決議を行いました。これに対し、マレンウェッグCEOは社内の連絡ツールを通じて「取締役会が陰謀を企てた」と強く反発していました。その後、同CEOは経営権を取り戻したと従業員に報告し、会社側もCEOの復帰を認めています。
この騒動を受けて、同社の初代CEOで現在は別のSNS企業を率いるトニ・シュナイダー氏のほか、スー・デッカー氏、アン・ダンウッディ氏の3人の取締役が退任したということです。また、アンディ・ミッサン最高法務責任者も同社を退社したことが確認されています。
オートマティックの広報担当者は、個別の人物についての詳細な言及を避けたうえで、「退任した人々の貢献に感謝している。マレンウェッグCEOのもとで今後の事業展開に期待している」とする声明を出しました。会社側は、マレンウェッグCEOがすでに職務に復帰し、通常通りの業務を行っているとしています。
取締役会がCEOの解任に動いた具体的な理由は明らかになっていません。一方で、オートマティックは現在、ワードプレスの関連サービスを提供する別の企業と商標権などを巡る大規模な訴訟を抱えています。相手方の企業は、オートマティックが競合他社に対して不当にライセンス料を要求する方針だと主張しているほか、マレンウェッグCEOが訴訟に関連する証拠を隠滅したと非難しており、こうした対立が経営陣の混乱の背景にあるとみられています。
