アメリカのIT企業「オープンAI」のプロダクト責任者がメディアのインタビューに応じ、AIを活用した業務支援サービス「ChatGPT Work」の普及状況や今後の開発方針について明らかにしました。同社は、高度なAI技術を一般の利用者に広く提供していく方針です。
オープンAIでAPIや「ChatGPT」などの主要な製品を統括するティボー・ソティオ氏が、テクノロジーメディアのインタビューに応じました。
ソティオ氏によりますと、新たな業務支援サービスである「ChatGPT Work」は、これまで技術者向けだったAIの機能を、一般のビジネスパーソンにも安全で使いやすい形で提供することを目的としているということです。このサービスは月額20ドル(約3,100円)の有料プランの一部として提供されており、利用者に価格以上の価値を実感してもらうことで、サービスの普及を目指すとしています。
また、AI技術の普及に向けた設計思想についても言及しました。ソティオ氏は、AIモデルの能力を最大限に引き出すためには、操作画面を極力シンプルにし、人間が自然に会話できるような設計が重要だと指摘しています。すでに提供されている音声機能の利用も伸びており、人間がアプリケーションの使い方を学ぶのではなく、AIが人間に適応していく形に進化しているということです。
利用者の反応について、ソティオ氏は「世界はすでにAIを受け入れる準備ができているようだ」と述べ、利用者が2,000万人に達したことを明らかにしました。
開発手法については、AIモデルの能力を開発過程で「発見」し、その強みを生かして製品化を進めているとしています。例えば、最新のモデルでは、大量の文書処理や資料作成、詳細な調査など、専門的な業務をこなす能力が大幅に向上したということです。利用者の反応をもとに、継続的な改善を行っていく方針です。
さらに、利用コストの課題についても触れました。オープンAIは、新たなモデルで価格を80%引き下げるなど、効率化によるコスト削減を進めているということです。長期的には、同じ利用料金でより多くの機能を提供できるようになるとしています。
メールやメッセージアプリへのアクセス権限をAIに与えることへの懸念に対しては、安全性の確保が最優先課題であると強調しました。同社は安全対策に多額の投資を行っており、信頼性の高いモデルの提供に努めているということです。
