アメリカのソフトウェア開発企業などは、インターネット上のウェブサイトをSNS(ソーシャルメディア)のように閲覧できる新しいアプリ「HyperTexting(ハイパーテクスティング)」をiOS向けに公開したと発表しました。このアプリは、アルゴリズムに依存せず、オープンなウェブの世界を再び活性化させることを目指しているということです。
このアプリは、IT業界で20年の経験を持つケイレブ・ヘイリー氏が開発しました。ニュースサイトや個人のブログ、ニュースレターなどを登録することで、SNSのタイムラインのようにスクロールしながら記事やコンテンツを読むことができるとしています。
ヘイリー氏によりますと、かつてのインターネットは誰もが自分のウェブサイトを持ち、自由に情報を発信する場でしたが、SNSの普及によってその役割が一部のプラットフォームに集中するようになったということです。さらに、近年のSNSはアルゴリズムによって表示順序が操作され、利用者の不安をあおるような情報が目立つようになったと指摘しています。
こうした課題を解決するため、新アプリでは「RSS」と呼ばれる従来の情報配信技術を活用しています。利用者は、広告に邪魔されることなく記事を読んだり、ポッドキャストを聴いたりすることができます。また、専用の拡張機能を使えば、ウェブブラウザから簡単にフォローするサイトを追加できるということです。
さらに、このアプリは情報を受信するだけでなく、発信を容易にする機能も備えています。利用者が自身のウェブサイトを連携させることで、短いメッセージを送るような手軽さで記事を更新できるとしています。
ヘイリー氏は「現在注目されている新しい分散型のSNSを追いかけるのではなく、すでに存在する世界最大の分散型ネットワークである『World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)』をそのまま活用すべきだ」と述べ、既存のウェブの仕組みを見直す方針を示しました。
アプリは現在無料で提供されています。開発元は今後、追加機能を利用できる有料の定額サービスや、1日1件のスポンサー投稿を導入することで、事業を継続するための収益化を図る方針です。
