アメリカのIT大手「オープンAI」は、開発中の人工知能(AI)推論用半導体「ハラペーニョ」について、現在主流となっている最新の半導体を上回る高い処理性能を持つことを確認したと発表しました。
これは、このほど開かれた半導体関連の国際会議で明らかにされたものです。オープンAIによりますと、新たな半導体「ハラペーニョ」の性能テストを行った結果、電力あたりの処理量やユーザーあたりの処理速度において、現在利用可能な最高水準の推論用半導体を上回る結果が出たということです。
オープンAIのハードウェア部門の責任者であるリチャード・ホー氏は、記者会見で「最新技術を極めて大きく上回る性能の向上が示されました。少ない電力でより多くの処理をこなし、回答をより速く返すことができます」と述べました。多数の利用者に効率よくサービスを提供しつつ、通信の遅延を抑えることができるとしています。
今回の性能比較は、アメリカの半導体大手「エヌビディア」の最新システムを対象に行われました。ただ、ハラペーニョが本格的に導入される時期には、競合他社の技術もさらに進歩している可能性があります。ホー氏によりますと、ハラペーニョは2026年末に小規模で導入を開始し、2027年に本格的な運用を始める方針です。
この半導体は去年10月に開発が発表されたもので、アメリカの半導体大手「ブロードコム」と緊密に連携して設計され、開発過程ではオープンAI自身のAIモデルも活用されました。同社は、製品やモデル、半導体、そして記憶装置などを一体的に開発して技術の自立を目指す戦略を掲げており、ハラペーニョを複数世代にわたる基盤技術として位置づけています。
こうした包括的な開発手法により、AIが推論を行う際に処理の遅れが生じやすい課題にも対応できたとしています。具体的には、データの移動や通信による遅延を最小限に抑える設計が採用されました。
同社は公式ブログの中で、「システムが計算や記憶、通信の機能を適切に組み合わせることで、データを手元に留めたまま効率的に処理できる」と説明しています。
