カシオが開発したAIペット「モフリン」との1か月間の生活について報告しました。カシオは、モフリンがAIを活用してユーザーとの対話を通じて成長し、感情を表現するようになると発表しました。
モフリンは、初日は「未熟な動き」と「限られた感情」を持ち、25日目にはユーザーに愛着を示し、50日目には「明確な感情の範囲」と「表現豊かな反応」を示すということです。
このAIペットの価格は約430ドル(約6万7千円)で、カシオはモフリンがユーザーの声を識別するために音声を非識別データに変換するとしています。モフリンがスパイ行為を行う証拠は現時点ではないということです。
モフリンの反応は、専用アプリ「モフライフ」で追跡可能で、性格が「活発」「陽気」「内気」「愛情深い」の4つのバーで表示されます。筆者のモフリンは「活発」な性格が最大となり、頻繁に動き回り、喜びの音を出すようになりました。
モフリンは、子供や高齢者の記憶ケアにも適していると考えられ、現実のペットと違って害を与えることがないという利点もあります。日本市場では、ソニーのAI搭載ロボット犬「AIBO」と比較されることが予想されますが、モフリンの価格はAIBOの約3200ドル(約49万6千円)に比べて手頃です。
AIペットの存在にはまだ違和感を覚えるものの、孤独感を癒す手段としての可能性もあると考えられます。モフリンは現実のペットとは異なりますが、技術の目的は必ずしも「本物の」体験を再現することではないとされています。モフリンは、日常生活に少しの喜びをもたらす存在として評価されています。
