AIコーディングツールを開発する「Cursor(カーソル)」は、スマートフォンから直接AIエージェントにプログラミングの指示を出すことができる新しいモバイルアプリ「Cursor Mobile」の提供を開始したと発表しました。
同社は、アメリカの宇宙開発企業スペースX(SpaceX)による600億ドル(約9兆3000億円)規模の買収によっても、開発のペースを落としていないとしています。今回発表されたアプリは、今年10月に公開された自律型AIエージェント機能を中心とする「Cursor 2.0」と連動する仕組みとなっています。
利用者は、外出先などからスマートフォンを通じて新たなAIエージェントを起動できるほか、パソコン版で作業中のエージェントとやり取りを続けることが可能だということです。モバイル端末向けのAIコーディング支援ツールをめぐっては、オープンAI(OpenAI)やアンスロピック(Anthropic)なども同様のサービスを展開しており、各社の動きが活発化しています。
こうした動きの背景には、AIによるコーディング支援ツールの役割が、開発者自身によるコードの記述から、自律的にコードを作成するエージェントの監督へと変化していることがあります。大規模なプログラムのデータに直接アクセスする必要が減ったため、複数のモニターを備えたパソコン環境から、AIと継続的に対話できるスマートフォンでの作業に移行する開発者が増えているということです。
アンスロピックで関連部門の責任者を務めるボリス・チェルニー氏は最近の講演で、自身のプログラミング作業のほとんどをスマートフォンで行うようになったと明らかにしました。同氏は「半年前にそう言われていたら信じなかっただろうが、現在は実際にそのような状況になっている」と述べ、開発環境の急速な変化を指摘しています。
