アメリカの宇宙開発企業「スペースX」の元幹部らが設立したミサイル開発の新興企業「キャステリオン」は、極超音速ミサイルの量産に向けたシリーズCラウンドで、10億ドル(約1550億円)の資金調達を実施したと発表しました。これにより、同社の企業価値は130億ドル(約2兆150億円)に達したということです。
今回の資金調達は、投資会社の「アンドリーセン・ホロウィッツ」や「カーライル」、金融大手の「JPモルガン・チェース」などが主導しました。キャステリオンは2022年に設立され、従来の国防大手企業よりも低コストかつ短期間で極超音速兵器システムを製造することを目指しています。設立以来、アメリカ軍からすでに5億ドル(約775億円)以上の契約を獲得しているということです。
アメリカ国防総省は現在、マッハ5以上の速度で飛行する極超音速ミサイルの調達を急いでいます。こうした兵器の開発や配備において、アメリカは中国に遅れをとっていると指摘されているためです。キャステリオンは、独自の迅速な製造プロセスを活用することで、この中国との格差を縮める方針です。
カリフォルニア州トーランスに拠点を置く同社は、今回調達した資金を活用し、ニューメキシコ州の生産施設でミサイルの製造を本格化させるとしています。生産されるのは、イギリスの有名な海賊にちなんで名付けられたミサイル「ブラックビアード」などの極超音速兵器です。
今回の資金調達には、「ライトスピード」や「ジェネラル・カタリスト」などの既存の出資者も参加しました。調達額の内訳は、株式による調達が8億ドル(約1240億円)、リボルビング融資枠の確保が2億5000万ドル(約387億5000万円)となっています。
