techcrunch
2025年10月29日
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グラマリーが「スーパーヒューマン」に改名、新AIアシスタントを発表

グラマリーは、スーパーヒューマンを買収し、社名を「スーパーヒューマン」に変更すると発表しました。また、新しいAIアシスタント「スーパーヒューマン・ゴー」を導入し、競争力を強化する方針です。

NihonTechHub

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技術系ジャーナリスト
グラマリー-スーパーヒューマン-改名-AIアシスタント

グラマリーは、7月にメールクライアント「スーパーヒューマン」を買収したことを受けて、社名を「スーパーヒューマン」に変更すると発表しました。これにより、通常の買収後のブランド統合とは異なる戦略を取ることになります。

ただし、製品名としての「グラマリー」は引き続き使用されるということです。同社は、昨年買収した生産性プラットフォーム「コーダ」などの製品についても、将来的にブランド変更を検討しているとしています。

また、グラマリーは既存の拡張機能に組み込まれた新しいAIアシスタント「スーパーヒューマン・ゴー」を発表しました。このアシスタントは、文章の提案やメールのフィードバックを提供するほか、Jira、Gmail、Google Drive、Google Calendarなどの他のアプリと連携することで、より多くのコンテキストを持たせることが可能です。アシスタントはこれらの接続を利用して、チケットのログや会議のスケジュール調整時の利用可能時間の取得などを行うことができます。

スーパーヒューマンは、CRMや内部システムからデータを取得し、メール内容の変更を提案する機能も追加する計画です。

ユーザーは、グラマリー拡張機能のトグルをオンにすることで「スーパーヒューマン・ゴー」を試すことができ、異なるアプリとの接続も可能です。また、8月に発売された剽窃チェッカーや校正者などのエージェントストアで、さまざまなエージェントを試すことができます。

すべてのグラマリーユーザーが「スーパーヒューマン・ゴー」を試すことができる一方、同社は製品バンドルも販売しています。プロサブスクリプションプランは月額12ドル(約1,900円、年払い)で、複数の言語での文法とトーンのサポートが可能です。ビジネスプランは月額33ドル(約5,100円、年払い)で、ユーザーは「スーパーヒューマン・メール」にアクセスできます。

スーパーヒューマンは、「コーダ」ドキュメントスイートやスーパーヒューマンメールクライアントにAI機能を追加し、外部および内部の情報源から詳細を取得して、文書やメールドラフトに自動的に追加することを目指しています。

グラマリーは、過去数年間にわたり「コーダ」や「スーパーヒューマン」の買収を通じて、生産性スイートとしての競争力を高める努力を続けてきました。このAIアシスタントの導入により、同社はNotion、ClickUp、Google Workspaceなどの競合とより一層競争する方針です。

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