アメリカのIT大手グーグルは、家族間でのスケジュール調整や家事の分担などを支援する新たなAIエージェント「CC」の最新版のテストを開始したと発表しました。
グーグルによりますと、このAIエージェントは、メールやカレンダー、チャット、タスク管理などの機能を横断して動作するということです。今回のアップデートにより、家族の予定管理や、学校の承諾書の記入、買い物リストの作成、1週間の献立作りといった家庭内のタスク処理に特化した機能が強化されました。
現在、複数のAI関連企業が消費者向けの自律型AIの開発を進めており、グーグルとしても競争が激化するなかで家庭向けサービスの拡充を図るねらいがあるものとみられます。
「CC」は当初、個人の業務効率化を目的としたAIとして開発され、「Gメール」や「グーグルカレンダー」などと連携して1日の予定をまとめる機能を提供していました。しかし、利用者から「子どもの学校の予定やスポーツの練習、請求書の支払いなど、家庭内の管理にAIを活用したい」という要望が多く寄せられたことから、家族向けの機能へと方針を転換したということです。
新たな「CC」には専用のグーグルアカウントが付与され、最大6人の家族メンバーと共同でタスクを管理することができます。利用者は、学校行事や病院の予約などの特定のメールを「CC」に転送したり、指定した送信元からのメールを自動的に共有したりすることが可能です。
さらに、重要な日程を自動で共有カレンダーに追加するほか、必要に応じて不足している情報を家族に尋ねるなど、自律的に学習してサポートの精度を高める機能も備わっているとしています。
グーグルによりますと、「CC」は生成AI「Gemini」や独自の基盤技術を活用し、独立したクラウド環境で稼働するということです。現在はアメリカ国内において、個人のGメールアカウントを持つ18歳以上の利用者を対象にテスト版として提供されています。
一方で、18歳未満の子どもや学校が提供するアカウントでは利用できないという制限があります。教育現場ではグーグルのサービスが広く普及しているものの、現時点では学校関連の通知を子ども自身のアカウントから直接連携できない点が課題となっています。
グーグルは、このサービスが、両親だけでなく祖父母や介護者、同居する成人した子どもなど、多くの大人が関わる大家族でのスケジュール調整に役立つとしています。既存の利用者には数日中にメールでアップデートの案内が送られるほか、新規の利用希望者は待機リストに登録できるということです。
