アメリカのIT企業「スナップ(Snap)」は、一般消費者向けのAR(拡張現実)グラス「スペクタクルズ(Spectacles)」の予約受け付けを本日から開始するとともに、新たに5G通信に対応した専用ケースや、iPhoneおよびMac向けのAIアシスタントアプリ「Specs Intelligence」の提供を開始したと発表しました。
スナップは、アメリカの通信大手ベライゾン(Verizon)と提携し、外出先でもARグラスを利用できるセルラー通信対応の専用ケースを発売する方針です。このケースは単体で購入できるほか、ARグラス本体とのセットでも販売されます。セット価格は、追加料金200ドル(約3万1000円)を含む2395ドル(約37万1000円)としています。
通信プランの料金は、ベライゾンの利用者が月額10ドル(約1550円)、それ以外の利用者が月額20ドル(約3100円)になるということです。また、アメリカ国外では、フランスの「オレンジ(Orange)」やイギリスの「EE」といった通信会社からも通信プランが提供される予定です。
ARグラスの出荷は今年の秋を予定していますが、具体的な日程は未定だということです。これに先立ち、スナップは10月1日からロサンゼルスの商業施設「ウェストフィールド・センチュリー・シティー」で体験デモを実施するほか、後日ベライゾンの店舗でもデモを行うとしています。なお、予約には200ドル(約3万1000円)のデポジット(保証金)が必要ですが、これは返金可能だということです。
さらに、スナップは独自のAI戦略の一環として、iPhoneおよびMac向けの新しいAIアプリ「Specs Intelligence」を発表しました。このアプリは「Specs」という名称がついていますが、ARグラスを所有していなくても利用できるということです。
同社によりますと、このAIは利用者の目標や優先事項、人間関係、日常の習慣などを学習し、重要な作業に集中できるよう支援するとしています。利用者の指示を待つのではなく、必要な情報やアクションを適切なタイミングで自発的に提示する設計になっているということです。
また、ARグラスと連携させた場合には、現実世界に直接関連情報を表示することで、物理的な環境にAIのサポートを統合する方針です。このアプリは本日から同社のウェブサイトで順番待ちリストへの登録が開始されています。
