アメリカの宇宙開発企業「スペースX」は、AI(人工知能)を活用したソフトウェア開発支援ツールを手がける「Cursor(カーソル)」と提携し、将来的な買収も視野に入れた契約を結んだと発表しました。
スペースXは、Cursorに対して100億ドル(約1兆5500億円)を出資するということです。さらに条件が整えば、600億ドル(約9兆3000億円)での買収に発展する可能性があるとしています。
Cursorは、AIを用いてプログラムのコードを生成するサービスを提供しており、多くのソフトウェア技術者から支持を集めています。アプリ開発の工程に大規模言語モデルを組み込んだ先駆的なサービスの1つとされています。
今回の提携について両社は、「世界最高水準のコーディングおよび知的作業向けAIを開発するため、緊密に協力していく」としています。
スペースXは2か月前、旧ツイッターの「X」を含むAI企業「xAI」を吸収合併したばかりです。Cursorは今後、xAIが保有する大規模なスーパーコンピューター「Colossus(コロッサス)」の計算資源を活用し、自社のAIモデルの学習を大幅に加速させる方針です。
Cursor側は、「これまでは計算資源の不足が課題となっていましたが、今回の提携によりAIの性能を飛躍的に向上させることができる」と説明しています。
今回の提携により、オープンAIの「Codex」やアンスロピックの「Claude Code」といった競合サービスとの開発競争が一段と激化するものとみられます。
一方、IT大手アップルも1か月後に迫った開発者向け会議「WWDC 2026」において、グーグルのAI「Gemini」を搭載した新たな開発ツールや次期OS「iOS 27」などを発表する見通しで、AIを活用した開発支援分野の動向に注目が集まっています。
