アメリカのIT大手メタ(Meta)のスマートグラスに対するプライバシーなどの懸念が指摘される中、調査会社カウンターポイント・リサーチは、AI(人工知能)を搭載したスマートグラスの出荷台数が前年同期比で大幅に増加したと発表しました。
同社の報告によりますと、今年上半期におけるAIスマートグラスの出荷台数は、前年の同じ時期と比べて263%増加したということです。メーカー別の市場シェアでは、メタが「レイバン(Ray-Ban)」ブランドなどを含めて94%を占め、圧倒的な首位に立っています。次いで、中国のシャオミ(Xiaomi)とアリババ(Alibaba)がそれぞれ1%のシェアを獲得し、2位と3位に続いています。
出荷されたスマートグラスの内訳をみると、ディスプレイを搭載していないモデルが全体の96%を占めているということです。一方、ディスプレイを内蔵したモデルのシェアは全体の4%にとどまっていますが、この分野の出荷台数も前年同期比で450%近く増加しています。なお、具体的な出荷台数や販売台数については公表されていません。
地域別の動向では、ディスプレイ非搭載モデルの最大の市場は北米であり、世界シェアの50%を占めています。一方、ディスプレイ搭載モデルについては、中国市場がわずかに大きなシェアを占めているということです。
こうした中、韓国のサムスン電子(Samsung)とアメリカのグーグル(Google)は、新たなOSを搭載した初のスマートグラスの投入に向けて準備を進める方針です。初期モデルはディスプレイ非搭載となる見通しで、スマートフォンやスマートウォッチ、自社の生成AIと連携し、音声などを通じてさまざまな操作を可能にする戦略を打ち出しています。今後、各社による開発競争がさらに激しくなるものとみられます。
