メタ社は、同社の開発するアプリ「スレッズ」において、24時間後に自動でアーカイブされる新機能「ゴースト投稿」を導入したと発表しました。この機能は、世界中のスレッズユーザーに向けて月曜日から利用可能になります。
ユーザーはアプリの作成画面で新しい「ゴースト」アイコンをオンにすることで、モバイルデバイス上でゴースト投稿を作成できます。投稿が公開されると、他のユーザーのタイムラインには点線の会話バブルで表示され、他のコンテンツと区別されます。
他のユーザーはデスクトップおよびモバイルデバイスから投稿に返信することができますが、これらの返信は投稿者のダイレクトメッセージに直接送信され、タイムラインには表示されません。また、投稿の下には他のユーザーが「いいね」や返信をしたかどうかがスマイリーフェイスアイコンで示されますが、実際の「いいね」や返信の数、誰が関与したかを確認できるのは投稿者のみです。
24時間経過後、投稿はタイムラインから消えますが、投稿者はメイン設定メニューからアクセスできる「アーカイブ」セクションで引き続き閲覧することができます。
メタ社はTechCrunchに対し、この機能はフィード内での気軽な共有を促進するために設計されたと述べています。また、スレッズは、ユーザーが古い投稿を手動で削除することなく、サードパーティの有料サービスを利用しなければならないイーロン・マスク氏のXに対抗する新たな方法を提供する可能性があるとしています。
このような一時的な投稿を試みるのはスレッズが初めてではありません。以前、Xは2020年に「フリート」と呼ばれる消えるストーリー形式の共有を試みましたが、翌年には採用が進まないとしてこの機能を撤回しました。
一方、メタ社は消えるコンテンツにはまだ可能性があると考えています。これは、InstagramやFacebookのストーリーズで成功を収めた例があります。スレッズでは、ユーザーがより多くの率直な考えを共有したり、ライブスレッドに参加したり、ゴースト投稿を通じて実験的なコンテンツを試したりすることが期待されています。
この技術大手は2023年7月のスレッズの開始以来、カスタムフィード、ダイレクトメッセージ、フェディバース共有(Mastodonなどのオープンソーシャルネットワークとの接続)、最近では最大10,000文字のテキスト添付、ネタバレを隠すツール、興味ベースのコミュニティの立ち上げなど、さまざまな機能を迅速に展開しています。
