アメリカの俳優で歌手のセレーナ・ゴメス氏と母親が立ち上げたメンタルヘルス関連のスタートアップ企業をめぐり、投資家らが証券詐欺や契約違反の疑いでゴメス氏らを提訴したことが明らかになりました。
訴状によりますと、原告の投資家らは同社の「ワンダーマインド(Wondermind)」に対し、およそ120万ドル(約1億8600万円)を投資したということです。しかし、会社側が投資家に知らせることなく約束を反故にしたほか、ゴメス氏自身も約束していた宣伝活動を行わなかったと主張しています。この問題は、アメリカの経済誌「フォーブス」が最初に報じました。
「ワンダーマインド」は2021年に設立され、日常的なメンタルヘルスケアの関連サービスを利用者に提供することを事業目標としていました。訴えによりますと、投資家らはアメリカの雑誌が9月に報じるまで、同社が経営難に陥っている事実を把握していなかったということです。
原告側は訴状のなかで、「ゴメス氏は活動を義務付ける契約に署名したにもかかわらず、それを無視した。提携関係や新規事業は実現せず、アプリも開発されなかった」と指摘しています。さらに、「会社が静かに崩壊していく3年間の間、創業者や役員らは資金を提供した投資家に対して一言も説明しなかった」としています。
また、ゴメス氏と会社側が財務状況を偽り、ゴメス氏の関与の度合いを誇張していたとも訴えています。原告側は、投資資金の返還と弁護士費用の支払いを求めているということです。
一方、この件について「ワンダーマインド」側からのコメントは得られていません。
