テスラがCarPlayの対応を年内にも開始する可能性があると、ブルームバーグが報じました。これは、これまで自社開発の車載インフラに依存してきたテスラにとって、大きな戦略転換となると見られています。
報道によれば、テスラはCarPlayの内部テストを行っており、「数ヶ月以内のCarPlay導入を検討しているが、計画はまだ確定しておらず、リリースは遅れる可能性もある」としています。テスラは標準版のCarPlayをテスト中で、より高度なCarPlay Ultraではないということです。
テスラのCarPlay導入は、CarPlayをテスラのソフトウェアインターフェース内の別ウィンドウとして表示する形になるとされています。このため、他の車両のようにCarPlayが全体の体験を支配することはなく、テスラのインターフェースと共存する方針です。また、ワイヤレスCarPlayにも対応する予定です。
CarPlayはテスラのFSD(完全自動運転モード)などの機能にアクセスすることはなく、運転者はテスラ独自のナビゲーションアプリを使用する必要があります。現在、テスラはCarPlayを提供していませんが、Apple MusicやApple Podcastsのネイティブアプリは提供しています。
テスラはApple CarPlayを提供しない最大のメーカーの一つであり、その方針転換は業界にとって大きな変化となるでしょう。RivianもCarPlayを提供しておらず、GMはCarPlayの廃止を進めています。
テスラのこの戦略転換は、車両販売の減少や競争の激化に直面する中での一手とされています。多くの購入者が重要視するCarPlayの対応は、テスラの業績回復のための一つの手段となる可能性があります。
