アメリカのIT専門メディア「テッククランチ」は、ベンチャーキャピタルやスタートアップ企業をテーマにしたイベント「StrictlyVC」を、9月10日にニューヨークで開催すると発表しました。人工知能(AI)分野への投資戦略や、スポーツビジネス、ものづくりにおける新たな動向について、著名な投資家や起業家が議論を交わすということです。
イベントでは、シリコンバレーから東海岸に拠点を移した著名投資家のキース・ラボイス氏が登壇する予定です。ラボイス氏は、必要以上の資金を調達する起業家に対する見解を示すほか、所属する投資会社コースラ・ベンチャーズが2019年にオープンAI(OpenAI)に対して行った5000万ドル(約77億5000万円)の初期投資について語るとしています。また、オープンAIが競合他社に比べて直面している課題についても議論される見通しです。
また、協賛企業であるコラボレーティブ・ファンドのクレイグ・シャピロ氏と、プロサッカークラブ「D.C. ユナイテッド」の最高経営責任者(CEO)を務めるジェイソン・レヴィエン氏による対談も行われます。スポーツ組織への事業投資をテーマに、スポーツ、ファン層、商業、地域社会の複雑な結びつきについて意見が交わされるということです。
さらに、AIが普及する社会における新たなビジネスモデルにも焦点が当てられます。2018年に日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に自社を売却したトリスタン・ウォーカー氏は、アメリカ国内での高度な職人技の復活とサプライチェーンの再構築を目指す新たなスタートアップ「エアルーム・クラフト」の取り組みを紹介します。
加えて、フィットネス関連企業「ミラー」をルルレモンに5億ドル(約775億円)で売却したブリン・パットナム氏も登壇します。パットナム氏は、テクノロジーによる孤立を防ぐことを目的とし、物理的な遊びとAIを活用したツールを融合させた新たなゲーム企業「ボード」の事業戦略について説明する方針です。
最後に、ニューヨークを拠点とする有力投資会社インサイト・パートナーズを25年以上にわたり共同運営してきたデベン・パレク氏が登壇します。巨大ファンドの台頭により資産クラスの境界が曖昧になる中、同社がどのような競争戦略を描いているのか、投資環境の現状と今後の展望について解説するということです。
