アフリカを拠点とする防衛関連企業「テラ・インダストリーズ」は、新たに1800万ドル(約27億9000万円)の資金調達を実施し、初期段階にあたるシードラウンドでの調達総額が5200万ドル(約80億6000万円)に達したと発表しました。
今回の資金調達には、アメリカの有力ベンチャーキャピタルである「8VC」や「サイレント・ベンチャーズ」、「ノバ・グローバル」などが参加したということです。2024年の創業以来、同社はアフリカの防衛技術分野で急速に注目を集める存在となっています。
同社は今後、ドローンや地雷探知機能を備えた戦闘車両など、自律型システムをはじめとする防衛インフラの開発を進める方針です。今年末までには、少なくとも1件の国家レベルの契約を含む1億ドル(約155億円)規模の受注を見込んでおり、数千万ドル(数十億円)の収益を上げる見通しだとしています。
同社は今年に入り、1175万ドル(約18億2000万円)と2200万ドル(約34億1000万円)の資金調達を立て続けに発表していました。なお、今回出資した8VCは、企業価値が1000億ドル(約15兆5000億円)に上るとされるアメリカの防衛大手「アンドゥリル」や「シールドAI」の支援者としても知られています。
テラ・インダストリーズは、政府との契約実績を持つすべての防衛関連企業、特にトルコや中国、欧米のサプライヤーを現在の競合と位置づけています。
アフリカ大陸ではテロリズムが依然として最大の脅威の1つとなっていますが、多くの国が安全保障上の情報収集を欧米やロシア、中国に依存しているのが現状です。また、この地域の国々は多数の国際的な請負業者と取引を行うことが多いため、防衛サプライチェーンが分断され、不安定になりやすいという課題を抱えています。
同社は、各国に軍事および重要な防衛インフラを提供する最大の企業となることでこの課題を解決し、アフリカ諸国の防衛分野における自立を支援する方針です。
今回調達した資金は、新興国や途上国が集まる「グローバルサウス」全域での製造拠点の拡大や、ロンドンオフィスの開設、人材採用、製品展開の加速に充てられるということです。さらに今後は、資金調達やアメリカ企業との提携を強化するため、サンフランシスコにオフィスを開設し、首都ワシントンでの事業基盤も構築する計画だとしています。
