ディリジェント・ロボティクスは、病院や薬局で働くヒューマノイドロボットの拡大を目指し、幹部チームを強化する方針です。
テキサス州オースティンに拠点を置く同社は、木曜日にラシェド・ハック氏を最高技術責任者に、トッド・ブルッガー氏を最高執行責任者に任命したと発表しました。両氏は、今年初めに閉鎖されたGMの自動運転子会社クルーズに所属していました。
ディリジェント・ロボティクスの共同創設者兼CEOのアンドレア・トマズ氏は、これらの幹部採用は同社にとって適切なタイミングであると述べました。同社は約100台のモクシーヒューマノイドロボットを展開しており、医療施設で患者と向き合わない業務を支援しています。今後は規模拡大に注力する方針です。
「過去2、3年間、意図的に成長を抑え、運用効率を磨いてきました。これからはより大規模な展開に向けて準備を進めています」とトマズ氏は述べました。
ハック氏とブルッガー氏は、ディリジェント・ロボティクスが次のステップとして自然な選択であったと述べています。同社の技術はクルーズでの経験と非常に似ており、すでに展開段階に達しています。
「多くの企業は初期の収益を上げていますが、ディリジェントは日常的に使用され、顧客企業の重要な一部となっています」とハック氏は述べました。
ブルッガー氏は、クルーズと同じような運用上の課題と優先事項がディリジェントにもあると感じたと述べました。
「安全性を最優先とし、その後に信頼性を向上させます。さらに、製品の市場適合性を高めることが重要です。この優先順位のピラミッドはクルーズと非常に似ています」とブルッガー氏は述べました。
ディリジェント・ロボティクスは2017年にトマズ氏とヴィヴィアン・チュー氏によって設立されました。同社のモクシーロボットは25以上の医療ネットワークで展開されています。ディリジェントは、タイガーグローバルやトゥルーベンチャーズ、カナーンパートナーズなどから9000万ドル(約140億円)以上の資金を調達しています。