ドアダッシュは、自社開発の自動走行ロボット「ドット」を発表しました。このロボットは道路や自転車レーン、歩道を自動で走行し、最高時速約32キロメートルで食品や小包を配達することが可能です。ドットは明るい赤色で塗装され、大きなLEDの目と口があり、食品を収納するスペースを持っています。
ドアダッシュは、すでにフェニックス大都市圏で初期アクセスパートナーと共にこのロボットをテストしており、2025年末までに地域の約160万人の住民に提供する計画です。
ドアダッシュの共同創業者スタンリー・タン氏は、郊外や都市での自動配達が大きな市場になる可能性があると述べています。配達ロボットの鍵は「最初と最後の数メートル」のナビゲーションであり、ドットはこれを効率的に行う設計だとしています。
ドットは4つの車輪を持ち、高さ約1.5メートル、幅約0.9メートルです。車の約10分の1のサイズで、重量は約158キロです。ボタンを押すと口が開き、6つのピザボックスや約14キログラムの食品を収納できるスペースが現れます。カップホルダーやクーラーなど、商人が必要に応じて挿入することができるインサートも用意されています。
ナビゲーションには、8つの外部カメラ、4つのレーダー、3つのライダーセンサーを使用しています。これらのカメラはリアルタイムのAIモデルに接続されており、深層学習と検索アルゴリズムを組み合わせて最適なルートを見つけるということです。
ドアダッシュは、2019年に自動運転スタートアップ「スコッティ・ラボ」を買収し、2021年にはAmazon傘下の自動運転会社「Zoox」の元幹部アシュ・レゲ氏を自律部門の責任者として迎え入れました。
フェニックスでは、ロボットを保管する倉庫、バッテリーを充電するステーション、フィールドオペレーターを配置しているということです。ドアダッシュは、ドットの安全性についても考慮しており、歩行者や自転車に対して配慮するよう訓練されています。
ドアダッシュは、ドットを市場に投入することで、UberやInstacartに対抗したい考えです。しかし、ドットの導入は新たな課題も生む可能性があるということです。