アメリカの動画配信大手、ネットフリックスが、視聴者の利用時間の減少に歯止めをかけるため、24時間連続で番組を配信する「ライブチャンネル」の導入を検討していることが、アメリカメディアの報道で明らかになりました。
アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、ネットフリックスは、加入者がいつでも視聴できる24時間体制のライブ配信チャンネルの立ち上げを検討しているということです。これにより、視聴者は特定の人気ドラマや新作映画を自ら選ぶ代わりに、テレビのようにチャンネルをつけたままにして、長時間の娯楽を楽しむことができるようになります。
この取り組みは、「プルートTV」や「Tubi(トゥービー)」といった、無料で広告付きの動画配信サービスを展開する他社との競争を念頭に置いたものとみられます。また、ライブ配信では通常、コマーシャルをスキップできないため、ネットフリックスが注力する広告事業の収益拡大につながるとしています。
さらに同紙は、ネットフリックスが他社のサービスと組み合わせた「セットプラン」の提供も模索していると報じています。関係者によりますと、提携先の候補として、アメリカの動画配信サービス「ピーコック」などが協議されているということです。なお、ネットフリックスはこの報道に対するコメントを控えています。
ネットフリックスは近年、視聴者の関心をつなぎとめるための新たな戦略を次々と打ち出しています。最近では、短尺動画やビデオポッドキャスト、子ども向けのゲームアプリなどを試験的に導入する方針を示しています。
一方で、アメリカの通信社ブルームバーグは今週、ネットフリックスのオリジナル番組において、シーズン1からシーズン2にかけて視聴者数が減少する傾向があり、長期的なヒット作の維持に課題を抱えていると報じました。また、アメリカの調査会社ニールセンによりますと、4月のテレビ視聴全体に占めるネットフリックスの割合は7.8%にとどまり、シェアが低下しているということです。
このほか、アメリカのエンターテインメント専門誌バラエティは、ネットフリックスが映画ファンの間で人気を集めるSNSプラットフォーム「レターボックス(Letterboxd)」の買収に向けて協議を進めていると伝えています。
