アメリカの動画配信大手、ネットフリックスは、共同創業者で会長を務めるリード・ヘイスティングス氏が、ことし6月の任期満了に伴い、取締役会から退任すると発表しました。
会社側が発表した第1四半期の決算報告書によりますと、ヘイスティングス氏は退任後、慈善活動やその他の活動に専念するということです。
ヘイスティングス氏は声明の中で、「ネットフリックスは私の人生を大きく変えました。最も印象に残っているのは、2016年1月にほぼ全世界でサービスを展開できたことです」と振り返りました。また、「私の最大の貢献は、会員に喜んでもらうことに注力し、後進が受け継いで発展させることができる企業文化を築いたことです」と述べています。あわせて、テッド・サランドス最高経営責任者(CEO)やグレッグ・ピーターズ共同CEOに対する感謝の意を示しました。
ヘイスティングス氏は1999年、マーク・ランドルフ氏とともにDVDの宅配レンタル事業を立ち上げました。その後、事業の軸足をインターネットを通じた動画配信サービスへと移行させ、現在のストリーミング業界の先駆者として市場を牽引してきました。会社側は決算報告書の中で、「彼のビジョンとリーダーシップは、世界のエンターテインメントのあり方を開拓しました」とその功績をたたえています。
一方、ネットフリックスは今後の事業戦略として、生成AIをはじめとする新たな技術分野への投資を拡大する方針です。今回の報告書では、アメリカの俳優ベン・アフレック氏が率いるAI企業「インターポジティブ(InterPositive)」を買収したことにも触れており、技術革新を急ぐ姿勢を鮮明にしています。
あわせて発表された第1四半期の決算によりますと、売上高は前年の同じ時期と比べて16.2%増加し、122億5000万ドル(約1兆8988億円)となりました。また、純利益はおよそ83%の大幅な増益となり、52億8000万ドル(約8184億円)に上ったということです。
