インドの教育技術企業バイジュの創業者であるバイジュ・ラベンドラン氏は、米国破産裁判所が彼に対し10億7000万ドル(約1660億円)以上の支払いを命じたことに対し、控訴する方針を発表しました。ラベンドラン氏は不正行為を否定し、貸し手が裁判所を誤解させたと非難しています。
デラウェア州の破産裁判所の判事は、ラベンドラン氏が繰り返し裁判所の命令を無視し、5億3300万ドル(約825億円)に関する「曖昧で不完全な」回答を提供したとして、デフォルト判決を下しました。これは、バイジュの米国子会社が2022年に移転し、回収されなかったとされる金額に関するもので、別の限定パートナーシップ持分に関する問題も指摘されています。
今年4月、GLASトラストを含む米国の貸し手グループが、ラベンドラン氏とその妻で共同創業者のディヴィヤ・ゴクルナート氏をデラウェア州の破産裁判所に提訴しました。彼らは不正行為を否定し、貸し手が会社を敵対的に買収しようとしていると主張しました。さらに、GLASトラストに対して25億ドル(約4125億円)の訴訟をインドや他の地域で起こす計画を発表しました。
裁判所の最新の命令は、9月29日のデフォルト要求に関する審理を受けたもので、判事は数か月にわたる不遵守のパターンを指摘しました。ラベンドラン氏は、聴聞を欠席し、期限を守らず、1万ドル(約155万円)の制裁金を未払いのままにしています。
米国破産裁判所のブレンダン・シャノン判事は、このケースでの救済措置は「特異」であり、「このケースの状況は、正直なところ、前例のないものである」と述べました。
ラベンドラン氏の法的代理人は、裁判所が彼に弁護の機会を与えず、以前の軽蔑命令に基づいて判決を下したと主張しています。また、GLASトラストがアルファローンの資金がラベンドラン氏や他の創業者の個人的利益のために使用されなかったことを知っていたことを無視したとしています。
一方、バイジュは現在、昨年開始された破産手続きに伴い、裁判所の監督下での売却プロセスが進行中であり、マニパル教育医療グループ(MEMG)やロニー・スクルーバラのアップグラッドなどが入札を行っています。
