AI検索エンジンを提供するアメリカの「パープレキシティ(Perplexity)」は、Mac向けのアプリにおいて、プライバシー保護を重視したAIの新機能「ハイブリッド・コンピューティング」の提供を開始したと発表しました。
この機能は、AIの処理をクラウド上のモデルと、利用者のMac上で動くローカルモデルとで分担する仕組みです。同社によりますと、タスクの処理はまずクラウド上で開始されますが、個人のファイルや機密データが含まれる段階になると、Mac上でのローカル処理に切り替わるということです。
プライバシー保護の具体的な仕組みとして、端末上で動作する個人情報の分類システムが導入されています。データがクラウドに送信される前に、氏名や住所、口座番号などを自動的に別の文字列に置き換え、回答が戻ってきた際に元の情報に復元するとしています。なお、この分類システムは同社のセキュア・インテリジェンス研究所との協力で学習され、オープンソースとして公開されています。
この機能を利用するための条件として、アップル独自の半導体「Appleシリコン」を搭載し、OSは「macOS 15」以降である必要があるということです。また、メモリー容量については最低でも24ギガバイトが必要で、最適な動作のためには32ギガバイト以上が推奨されています。8ギガバイトや16ギガバイトのモデルでは動作しないとしています。
ローカルモデルの導入にあたっては、複雑な手動設定を必要とせず、ワンクリックでダウンロードできる仕組みとなっています。また、ローカル環境での処理には、クラウド用のクレジットやAPIキーは消費されない方針です。
パープレキシティは今年5月にMac向けアプリを大幅に刷新するなど、Macの処理能力を生かしたAIツールの開発に注力しています。アップルも、新型の「M6チップ」を搭載したMac miniの発表において、同社のアプリを生産性向上の活用例として紹介していました。
