ベンチャーキャピタリストとして2年間活動してきたビクター・ラザルテ氏が、ベンチマークを退社し、自らの投資会社を設立すると発表しました。ラザルテ氏は木曜日にXでこのことを公表しました。
ラザルテ氏は、モバイルゲーム会社「ワイルドライフ・スタジオ」を共同設立したことで技術業界で知られています。この会社は2020年に約30億ドル(約4650億円)と評価されました。ワイルドライフは、ベンチマークを含む多くのベンチャーキャピタルから資金を調達していました。
ベンチマークでの2年間、ラザルテ氏は採用とデータラベリングのスタートアップ「メルコー」、AIビデオインテリジェンスプラットフォーム「ヘイジェン」、AIインフラ企業「デカートAI」に投資を行いました。
ラザルテ氏は「新たな投資活動を構築する」ためにベンチマークを退社すると投稿に記しています。関係者によれば、彼は最近、担当するポートフォリオ企業にベンチマークを離れる計画を伝えたということです。
ラザルテ氏は、今年ベンチマークのパートナーシップを退いた2人目の投資家です。4月にはサラ・タベル氏がベンチャーパートナーに移行することを発表していました。
ラザルテ氏の退社後も、ベンチマークにはピーター・フェントン氏、エリック・ヴィシュリア氏、チェタン・プッタグンタ氏が残るということです。
ベンチマークは、一般的なベンチャーキャピタルとは異なり、上級パートナーが管理手数料や利益を多く受け取るのではなく、全てのジェネラルパートナーが手数料とリターンを平等に分け合う方式を採用しています。ベンチマークとラザルテ氏は、追加のコメントにはすぐに応じませんでした。
