アメリカのベンチャーキャピタル「フィアット・ベンチャーズ」は、成長コンサルティング部門と投資部門を統合して新たなブランド「FGV Capital」を立ち上げるとともに、3500万ドル(約54億2500万円)規模の第2号ファンドを設立したと発表しました。
金融とITを融合させた「フィンテック」分野に注力する同社によりますと、今回の事業統合は、スタートアップ企業の市場参入戦略をより強力に支援することが目的だということです。これまでコンサルティング部門では、企業の事業拡大を支援し、業界幹部のネットワークを提供してきました。新体制では、資金調達と同時にこのネットワークを活用できる利点を打ち出し、有望なスタートアップ企業への投資機会の拡大につなげる狙いがあります。
一方で、コンサルティング事業と投資事業は引き続き別個の組織として運営するとしています。同社は、事業上の関係が投資判断に影響を与えないよう、明確な基準と手続きを設けていると強調しています。
新たに設立された第2号ファンドは、フィンテックとAI(人工知能)、医療、商取引などの分野が交差する領域を主な投資対象としています。資金調達には約1年半を費やし、アメリカの銀行大手バンク・オブ・アメリカなどの出資を受けました。単なる資金提供にとどまらず、投資先企業への事業指導などが行える出資者を集めたということです。
同社は今後2年間で、少なくとも25社に対し、1社あたり100万ドル(約1億5500万円)から150万ドル(約2億3250万円)の投資を行う計画です。これまでに第1号ファンドの2500万ドル(約38億7500万円)を含め、およそ40社への投資実績があります。
新興の投資ファンドが資金集めに苦心する中、同社は資金と人脈が相乗効果を生み出す独自の仕組みを構築し、創業者と投資家の双方が利益を得られる環境の実現を目指す方針です。
