フィットビットは、8月に発表したジェミニAIを活用した新しい健康コーチ機能を、アメリカのAndroidユーザー向けにプレミアム会員に対して提供開始すると発表しました。iOS版は年内に提供予定です。
AI技術の競争が激化する中、グーグルはジェミニAIアシスタントを活用してフィットビットの差別化を図る方針です。この「コーチ」と呼ばれる機能は、フィットネストレーナー、睡眠コーチ、健康アドバイザーとしての役割を果たすことを目的としています。
最近の「Made by Google」イベントでは、コーチの多様な機能が紹介されました。目標や好み、利用可能な器具に基づいてカスタムルーチンを作成することができます。
例えば、長距離を息切れせずに走りたい場合、コーチは個別のフィットネスプランを作成し、提案や達成可能な目標を提供します。運動中にフィードバックに基づいて計画をリアルタイムで調整し、進捗をサポートします。また、週の後半に怪我をした場合には、AIがプランを適宜修正します。
他にも、睡眠習慣を分析し、睡眠の質を向上させるための洞察を提供する機能があります。
コーチ機能に焦点を当てつつ、フィットビットアプリ自体もデザインが刷新され、より使いやすくなっています。アプリは「Today」「Fitness」「Sleep」「Health」の4つの主要タブに整理されています。
グーグルはYouTubeの「Made by Google」チャンネルで各タブの説明を含むデモビデオを公開しました。例えば、「Today」タブはアプリの中心的な役割を果たし、重要な指標や週のカーディオ負荷データ、その他の関連統計を素早く確認できるようになっています。表示したい指標を手動でカスタマイズすることも可能です。
「Fitness」タブには、ワークアウトプランやカーディオ目標、平均週歩数などの主要指標が含まれています。ただし、栄養追跡やサイクルログなど、いくつかの機能はまだ利用できません。
さらに、「Sleep」タブでは睡眠パターンを追跡でき、新機能としてAIコーチの洞察を提供し、睡眠の質を向上させる手助けをします。タブの下部には、昨夜の睡眠に関する情報を集約した「Sleep Summary」があり、夜間に長時間目が覚めていたかどうかなどを確認できます。
「Health」タブは、呼吸率、血中酸素飽和度、安静時心拍数などの重要な指標に素早くアクセスできるようになっており、健康の全体像を把握することができます。
Androidでコーチのプレビューを確認するには、フィットビットプレミアムのサブスクリプションと、対応するフィットビットスマートウォッチ、トラッカー、またはピクセルウォッチが必要です。
