アメリカのIT大手メタは、SNS「フェイスブック」の利用を促し、利便性を向上させるため、商品の出品者向け専用アプリの提供や、無料の本人確認システムを導入すると発表しました。
フェイスブックの電子商取引機能「マーケットプレイス」では、月に4億3000万件以上の出品があり、11億人以上が利用しています。これが若年層の利用を牽引する大きな要因となっているということです。
同社はこの勢いを維持するため、頻繁に商品の出品や販売を行う利用者に向けた専用アプリ「Seller(セラー)」の提供を始めます。このアプリでは、出品の管理や購入者との連絡、販売状況の確認ができるとしています。
また、「Facebook Verified(フェイスブック・ベリファイド)」と呼ばれる無料の本人確認システムも順次導入する方針です。これは、利用者が自撮り写真を撮影して、実在の人物であることを証明する仕組みです。
認証されると、マッチング機能の「デート」や「マーケットプレイス」、コミュニティー機能の「グループ」などのプロフィル画面に、白い円の中にチェックが入ったマークが表示されるということです。なお、有料で青いバッジが付与される「Meta Verified」とは異なるサービスだとしています。
さらに、フェイスブックのアプリを開くと同時に、画面全体に動画が表示される新しいデザインの試験運用も行っています。この機能は、動画の視聴が多い海外の市場から順次導入され、来年にはアメリカでも展開される予定です。利用者は設定を変更することで、従来の画面表示に戻すこともできるということです。
メタは多様な利用者を獲得するため、新たなアプリの開発を加速させています。今年5月にはグループ機能向けのアプリ「Forum」を、今月には「Pocket」と呼ばれるアプリを公開しました。
同社は今後、アプリに人工知能(AI)を組み込み、商品の説明文の自動作成や、グループ内での質問への回答などを支援する方針を示しています。
