フォートナイトは、アメリカでの連邦裁判所の判決を受けて5月にApp Storeに復帰しましたが、オーストラリアでも同様の判決を受け、復帰することになったと発表しました。
Epic Gamesはこの判決を歓迎していますが、他の国でのアプリの展開は依然として不透明であり、アメリカでの利用可能性も一時的なものにとどまる可能性があるということです。
過去の経緯を振り返りますと、Epic GamesはAppleのApp Storeのルールに反して独自のアプリ内決済システムを導入し、Appleの30%の手数料を回避しました。このため、両社は法廷で争うことになりました。
裁判ではAppleがほぼ勝利しましたが、裁判官は開発者が独自のチャネルを通じてアプリ内販売を行うことを許可するよう命じました。Appleはこの判決に対し、App Store外での販売でも手数料を要求し続ける方針です。Epic Gamesはこれに異議を唱え、裁判官はAppleが偽証していると判断し、刑事捜査を求めることになりました。
フォートナイトはアメリカのApp Storeに復帰し、すぐに無料ゲームのトップに立ちましたが、Appleは戦いを続けるとしています。
同様の法廷闘争が世界各国で続いています。最新の判決はオーストラリアで、AppleとGoogleが競争法を破り、Epic GamesをApp Storeから排除したとされています。ABCによれば、ジョナサン・ビーチ裁判官は両社が市場の力を乱用して競争を著しく減少させたと判断しました。
具体的には、ネイティブアプリの直接ダウンロードやサイドローディングを禁止する行為、開発者やユーザーが代替の決済方法を使用することを妨げる行為が問題とされています。
Appleはこの判決に強く異議を唱えていますが、Epic Gamesはこの判決によりフォートナイトとゲームストアがオーストラリアのiPhoneに戻るとツイートしました。
Appleは一部のEpic Gamesの主張が却下されたことを歓迎していますが、他の判決には強く反対しているとしています。
アメリカではAppleが依然として裁判を続けており、Epic GamesはイギリスのApp Storeにはまだ復帰できていません。両社が各国ごとに法廷で争う形が続く見通しです。