分散型SNSの「ブルースカイ(Bluesky)」について、モバイルアプリの月間アクティブユーザー数が減少傾向にあることが、デジタル分析会社「シミラーウェブ(Similarweb)」の調査で明らかになりました。一方で運営会社は、アプリ単体の拡大にとどまらず、基盤技術の普及に注力する方針を示しています。
シミラーウェブのデータによりますと、2026年6月におけるブルースカイのモバイルアプリの月間アクティブユーザー数は、全世界で1,040万人となり、前の年の同じ月と比べて27.2%減少したということです。また、7月の1日あたりのアクティブユーザー数も約300万人となり、25.6%減少しました。
ブルースカイは、2024年11月のアメリカ大統領選挙後、旧ツイッターの「X」から移行するユーザーの受け皿として大きく成長しました。しかし、登録アカウント数が増加を続ける一方で、日常的にアプリを利用する人は減少しているということです。2024年第4四半期には月間アクティブユーザー数が平均約2,210万人に達していましたが、2026年第2四半期には1,070万人となり、およそ52%減少しています。
一方で、利用を続けているユーザーの活動は活発だということです。6月の定着率(月間アクティブユーザーに対する1日あたりのアクティブユーザーの割合)は約29%となり、メタ(Meta)社が運営する「スレッズ(Threads)」と同水準を維持しています。
ブルースカイのトニ・シュナイダー(Toni Schneider)新CEOのもと、同社はアプリ単体の成功だけでなく、基盤となる通信規格「ATプロトコル(AT Proto)」の普及に注力する戦略をとっています。現在、「BlackSky」や「Eurosky」といったプロジェクトが成長しているほか、動画に特化したアプリ「Skylight」なども初期の支持を集めているとしています。
さらに同社は、AIを活用した調査ツール「Attie」などの新製品を発表したほか、プライベートデータをサポートする機能の追加にも取り組む方針です。これにより、公開された場での交流よりも、プライベートなネットワークを好む新たなユーザー層の関心を引くねらいがあるということです。
なお、ブルースカイの利用者がXに戻っているわけではないとみられています。Xの6月のモバイル月間アクティブユーザー数は前の年の同じ月と比べて約3%減少し、7月の1日あたりのアクティブユーザー数も7%減の1億2,370万人になったということです。ただし、Xは依然として規模が大きく、6月時点での月間アクティブユーザー数は約3億200万人、7月のウェブサイト訪問数は前年比5.3%増の47億回に上っています。
競合するスレッズについては、7月の1日あたりのアクティブユーザー数が前の年の同じ月と比べて21.3%増の1億4,700万人となり、ウェブサイトの訪問数も112%増の4億7,160万回と大幅に伸びているということです。
ブルースカイ自身が公開しているデータによりますと、現在の登録ユーザー数は約4,600万人に上りますが、アクティブユーザーの具体的な数値は公表されていません。
