アメリカのSNS運営会社「ブルースカイ(Bluesky)」は、プログラミングの知識がなくても独自のタイムラインを作成できるAIアシスタント「Attie(アティ)」に新たな検索機能を追加し、情報収集ツールとして機能を拡充したと発表しました。
同社によりますと、今回追加されたのは「Quests」と呼ばれる新機能です。これにより利用者は、ブルースカイだけでなく、基盤技術である「ATプロトコル」を利用するほかのアプリも含めたネットワーク全体から、広がる情報やニュースを横断的に検索できるということです。
ブルースカイの登録アカウント数は、昨年10月までの1年間で4000万人に倍増したものの、現在は約4560万にとどまっており、過去8か月間で増加のペースが鈍化しています。このため同社は、利用者の拡大と将来的な収益化に向けた新たなツールやサービスの開発を進める方針です。
今年3月に提供が開始された「Attie」は、利用者が独自のアルゴリズムを設計できる独立したサービスです。現在は無料で利用できますが、将来的には有料化も検討されているということです。今回追加された機能により、話題となっているテーマの抽出や、特定の分野や地域で影響力のあるアカウントの特定などが可能になるとしています。
今年3月にCEO(最高経営責任者)を退任し、現在はチーフ・イノベーション・オフィサーを務めるジェイ・グレイバー氏は、「AIを活用してインターネット上の情報を整理することで、利用者が自ら真実を見つけ出し、誤情報の拡散に対抗できるようになる」と意義を強調しています。さらに、「ATプロトコルを利用するためのハードルを下げ、体験をカスタマイズするツールを望むすべての人に提供したい」としています。
新しい機能は現在ベータ版として提供されており、今後数週間かけて、順番待ちリストに登録した利用者を順次招待する予定です。また、アクセシビリティの向上やロゴの刷新など、今後数か月の間にさらなる改良が予定されているということです。
ブルースカイの利用者の間では、経済的、政治的、環境的な理由からAIの導入に対する懸念の声も根強くあります。しかし同社は、コミュニティの意向に配慮しつつ、自社および「ATプロトコル」の開発を維持するための収益確保を模索しています。
同社は今年3月、1億ドル(約155億円)の資金調達を行ったと発表しました。この資金を基に、AIの活用方法や有料のサブスクリプションサービスなど、新たな事業モデルの検証を進める方針です。
