ウェブブラウザーを提供するBraveは今週、ユーザーが個人のメールアドレスを共有することなく、ウェブサイトやオンラインサービスに登録できる「メールエイリアス(身代わり)機能」を新たに追加したと発表しました。
この機能を利用するには、まずBraveのアカウントを作成し、実際のメールアドレスを登録する必要があります。ブラウザーにログインした状態でウェブサイトのメールアドレス入力欄をクリックすると、画面上にエイリアスを使用する選択肢が表示されるということです。表示されない場合は、入力欄を右クリックすることで機能にアクセスできます。ウェブサイトにはエイリアスのアドレスが入力され、そのアドレス宛てに届いたメールは、ユーザーの実際のメールアドレスに転送される仕組みとなっています。
同社は、エイリアスの使用がプライバシーの保護につながるとしています。多くのウェブサイトはメールアドレスを個人を特定する情報として利用し、ターゲット広告の配信に活用しているためです。例えば、メタ(Meta)などの大手IT企業は、ユーザーが小売業者のウェブサイトに入力したメールアドレスと自社が保有するデータを照合し、購入履歴や閲覧履歴を追跡することが可能になっています。
さらに、メールアドレスを登録したウェブサイトがサイバー攻撃を受けた場合、実際のメールアドレスがハッカーに流出し、データブローカーなどに情報が渡る危険性も指摘されています。
Braveは、こうしたプライバシー上の課題を解決するために新機能を開発したとしています。エイリアス宛てに送信されたメールの内容を読み取ることはなく、迷惑メールやウイルスのフィルタリング処理のみを行うということです。メールは転送された後、同社のサーバーから直ちに削除される方針です。また、ユーザーのアカウント内のデータはすべて暗号化して保存されます。エイリアスとともに保存したメモは、同期機能を有効にしない限り端末内に保存され、同期する場合もエンドツーエンドで暗号化されるとしています。
一方で、機能の提供開始直後は、転送されたメールが迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があると注意を呼びかけています。これは、メールプロバイダーとしての同社の評価スコアが向上するにつれて改善される見通しだということです。
現在、Braveのユーザーには5つのメールエイリアスが無料で提供されています。将来的には、有料のプレミアムプランのユーザー向けに、さらに多くのエイリアスを提供する方針です。
