アメリカのロボティクス関連のスタートアップ企業「ヘイローブレイド」は、美容室での髪の編み込み作業を自動化する機器の開発に向けて、700万ドル(約10億8500万円)の資金調達を実施したと発表しました。
黒人女性の間で広く親しまれている髪の編み込み(ブレイディング)は、これまで手作業で行われており、美容室で最大12時間かかることもありました。創業者のインカ・オグンビイ氏は、新型コロナウイルスの感染拡大時に自分で髪を編むのに4日間かかった経験から、この課題を技術的に解決するための研究を始めたということです。
同社が今年後半に発売を予定している最初の製品は、プロの美容師向けのアシスタント機器として機能します。美容師が編み込みを始めた後、機器に引き継ぐことで、残りの作業を数秒で仕上げることができるとしています。これにより、顧客の拘束時間を大幅に短縮するだけでなく、長時間の作業による美容師の腱鞘炎などの健康被害を防ぐ効果も期待されています。
今回の資金調達は、アメリカのIT大手「レディット」の共同創業者であるアレクシス・オハニアン氏が率いるベンチャーキャピタル「セブン・セブン・シックス」が主導しました。オハニアン氏は、縮れ毛向けの美容家電市場は未開拓であり、自動編み込み機には大きな需要と市場の可能性があると指摘しています。
ヘイローブレイドは、調達した資金を製品開発や製造、さらに美容室との提携の強化に充てる方針です。オグンビイ氏によると、髪の毛は扱うのが非常に難しい素材であるため、材料科学などさまざまな分野の技術を応用して開発を進めているということです。
同社は今後、編み込みを解くための機器など新たな製品の開発も視野に入れており、縮れ毛のケアをより早く、快適にするための技術革新を目指すとしています。
