アメリカの有力ベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツは、新興企業を支援する5番目のグロースファンド(成長投資枠)の規模を、85億ドル(約1兆3175億円)に拡大したと発表しました。
同社は今年1月に67億5000万ドル(約1兆463億円)でこのファンドを立ち上げましたが、今回新たに17億5000万ドル(約2713億円)を追加したということです。グロースファンドは、製品の増産や新たな地域への展開など、事業の拡大期にある新興企業への資金提供を目的としています。
同社は今回の発表の数日前にも、「マシン・エイジ・ファンド(機械時代ファンド)」と名付けた11億ドル(約1705億円)規模の新たなファンドを設立したと発表したばかりです。このファンドは、半導体やメモリ、通信ネットワーク、記憶装置などを開発する人工知能(AI)ハードウェア関連の新興企業に特化して投資を行う方針です。
グロース投資部門を率いるデビッド・ジョージ氏は、同ファンドが過去7年間で100社以上の企業に投資してきたと説明しています。一方で、AI技術の急速な発展に伴い、新興企業が成長期に達するまでの期間が短縮していると指摘しています。さらに、企業価値の評価額が高騰し、これまで以上に多額の資金が必要になっているということです。
これらの巨額の資金を背景に、同社は企業向けおよび消費者向けのAI技術をはじめ、防衛技術、ロボット工学、インフラストラクチャー、医療技術など、幅広い分野への投資を強化するとしています。また、アメリカの大統領選挙が行われる本年においては、政治活動やロビー活動にも多額の資金を投じる方針です。
同社は今年1月にも、150億ドル(約2兆3250億円)の新たな資金調達を発表しています。当時の運用資産総額は900億ドル(約13兆9500億円)に上っていたということです。
