分散型SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のソフトウェアを開発する「マストドン」は、自社の主要なサーバーが大量のデータを送りつけられる「DDoS攻撃」を受け、一時的にサービスが利用できなくなったと発表しました。
マストドンによりますと、アメリカ東部時間の月曜日午前7時ごろからサイバー攻撃の調査を開始したということです。サイトの大部分にアクセスできなくなり、エラーメッセージや障害を知らせる警告画面が表示される事態となりました。
その後、午前9時すぎに攻撃への対策を実施し、アクセスは復旧したということです。一方で、攻撃は継続しているとして、動作が不安定な状態が続く可能性があると利用者に注意を呼びかけています。
マストドンの広報担当者は取材に対し、これまでに数百万件の悪意あるアクセスを確認しており、主要サーバーである「mastodon.social」のみが標的になっていると明らかにしました。そのうえで、「分散型ネットワークの利点が発揮された事例だ」と強調し、他のサーバーを利用しているユーザーには影響がなく、通常通り投稿の閲覧や共有ができたとしています。
DDoS攻撃は、ウェブサイトのサーバーに大量の通信を送りつけてシステムをダウンさせるサイバー攻撃です。データの流出は伴わないものの、サービスの提供を妨害するため利用者に大きな影響を与えます。近年、攻撃の規模は急速に拡大しており、アメリカのセキュリティ企業「クラウドフレア」は去年、過去最大規模となる攻撃を確認したと発表していました。
分散型SNSをめぐっては、別のサービスである「ブルースカイ」でも数日前に長時間のDDoS攻撃が発生し、接続障害が起きたばかりでした。分散型ネットワークに対する攻撃は、一部のサーバーに障害を引き起こすものの、システム全体が停止するわけではないという特徴があります。
