人気YouTuberであるミスタービースト氏が、携帯電話事業に参入する計画を発表しました。ビジネスインサイダーが入手した投資家向け資料によると、ミスタービースト氏は来年、携帯電話サービスを開始する予定だということです。
この計画には、金融技術(フィンテック)やモバイルゲーム分野への進出も検討しているとしています。ミスタービースト氏は、既存の大手通信会社であるAT&T、T-Mobile、Verizonなどのネットワークを利用した仮想移動体通信事業者(MVNO)を設立する方針です。これにより、自前で通信ネットワークを構築する高コストを避けつつ、手頃な料金と良質なサービスを提供することが可能になるとみられています。
この手法は、ライアン・レイノルズ氏がMint Mobileで採用した戦略に類似しており、Mint MobileはT-Mobileに約1,350億円(約2兆円)で売却されました。T-MobileはMVNOソリューションを提供しており、以前にもミスタービースト氏と協力したことがあります。
この新たな事業は、ミスタービースト氏のブランド拡大戦略の一環であり、食品会社のFeastablesやLunchly、玩具ラインの展開も含まれています。この携帯電話事業は、彼のビジネスを収益化する助けになる可能性があるということです。ミスタービースト氏は約4億3,000万人のYouTube登録者を持つ大規模なファンベースを誇っていますが、メディア事業自体は利益を生んでいないとされています。
昨年、彼のサイドビジネスであるFeastablesは約387億円(約250億円)の売上を上げ、約31億円(約20億円)の利益を生み出しました。一方、彼のメディア事業、YouTubeチャンネルやPrime Videoのリアリティー競技番組を含む事業は、約124億円(約80億円)の損失を計上しました。