メタ社は、スレッズを通じてポッドキャスターをターゲットにした新機能を導入する方針を発表しました。これにより、ポッドキャストに関する議論を促進し、クリエイターが番組を宣伝する手助けをするということです。
スレッズは、まずフィード内のポッドキャストリンクに特別なデザインを施し、カラフルな背景や画像サムネイルを追加することで、目立ちやすくするということです。また、クリエイターのプロフィールにはポッドキャストへのリンクを追加できる専用の場所が設けられます。このリンクも目立つデザインとなっており、ポッドキャスターが番組をより効果的に宣伝し、聴衆を増やす手助けをするとしています。
これらの機能に続き、来年にはさらにポッドキャスターやリスナーに向けた新機能が追加される予定です。メタ社の広報担当者は、ポッドキャストコミュニティをターゲットにする理由として、番組についての議論やクリエイターとの交流を促進する場としての可能性を見出したと説明しています。現在、こうした議論はソーシャルメディアやポッドキャスト配信プラットフォームで分散して行われています。
また、ポッドキャストが文化に深く結びついていることから、議論を促進し、交流を活発化させる可能性があるとしています。スレッズは現在、月間アクティブユーザーが4億人以上、日間アクティブユーザーが1億5000万人以上とされており、ライバルのXの6億人には及びませんが、ポッドキャストコミュニティを取り込むことで、その差を縮めることができると考えています。
ただし、スレッズはポッドキャストの配信プラットフォームになる意図はないとしています。代わりに、ポッドキャストの議論がどのようにファンに受け入れられているかを分析するためのインサイトや分析機能を提供する方針です。また、ユーザーが興味を持ちそうなポッドキャストを発見しやすくする機能や、ポッドキャスターとリスナーをつなぐための新機能を開発する計画です。
スレッズはこれまでにも、クリエイターをターゲットにすることで、他のソーシャルネットワークとの差別化を図ってきました。今年5月には、クリエイターがプロフィールに最大5つのリンクを追加できる機能を提供し、ウェブ上での存在感を広げる手助けをしています。最近では、テキスト添付機能を通じて、クリエイターがより長い考えや視点を共有できるようにもなりました。
メタ社は、今後もポッドキャストに関する議論に焦点を当てた新機能を探求していく方針です。
