メタは、現実空間を仮想現実に変換する技術「ハイパースケープ」を発表しました。これは、昨年のイベントで初めてデモンストレーションされたもので、開発者やクリエイターがよりフォトリアリスティックな空間を仮想現実で構築することを可能にするということです。
メタによれば、「ハイパースケープキャプチャ」は現在、早期アクセスで提供されており、クエストデバイスの所有者は数分で部屋をスキャンし、現実世界のデジタルレプリカのような没入型でフォトリアリスティックな世界を作成できるとしています。
このキャプチャプロセス自体は数分で完了しますが、部屋のレンダリングには数時間かかるということです。初期段階では、ユーザーはデジタル空間に他の人を招待することはできませんが、メタはプライベートリンクを通じてこの機能をサポートする予定です。
この技術はすでにいくつかの「ハイパースケープ」ワールドのレンダリングに使用されており、例としてロサンゼルスのゴードン・ラムゼイのホームキッチンや、チャンス・ザ・ラッパーの「ハウス・オブ・キックス」、ラスベガスのUFCアペックスのオクタゴン、クロックスの靴コレクションで埋め尽くされたハッピー・ケリーの部屋が挙げられます。
メタは昨年のConnectカンファレンスで「ハイパースケープ」を初めてデモンストレーションし、ガウシアンスプラッティング、クラウドレンダリング、ストリーミングを使用してデジタルワールドをメタクエスト3ヘッドセットに表示する方法を示しました。現在、この技術は18歳以上のクエスト3またはクエスト3Sのユーザーに対して段階的に提供される方針です。
また、メタは今回のイベントで、秋の新作VRゲーム「マーベルズ・デッドプールVR」や「ILMのスターウォーズ:ビヨンド・ビクトリー」、「デメオ x ダンジョンズ&ドラゴンズ:バトルマークド」と「リーチ」などのメタバースの更新も紹介しました。
ストリーミングアプリ「ホライゾンTV」には、ディズニープラス、ESPN、Huluのサポートが追加され、ユニバーサル・ピクチャーズやホラー会社のブルムハウスとの提携により、「M3GAN」や「ザ・ブラック・フォン」といった映画が没入型の特殊効果と共に提供される予定です。また、限定期間で「アバター:ファイアー・アンド・アッシュ」の3Dクリップも利用可能になるということです。
