アメリカのIT大手「メタ(Meta)」は、最新の仮想現実(VR)端末となるメガネ型の「Meta VR Glasses」を来年春に発売すると発表しました。従来のヘッドセットに比べて大幅に軽量化されたほか、映画館のような高画質映像を楽しめる「IMAX」規格に初めて対応したということです。
メタは、水曜日に開催した年次開発者会議「Connect」で、新たなVR端末を披露しました。
メタのマーク・ザッカーバーグCEOは発表に先立ち、技術的な革新が実現するまではVR端末の開発を抑え、仮想空間「メタバース」への注力を一時的に縮小する方針をとっていたと説明しました。そのうえで、今回の新製品について「これがその革新だ」と述べ、大きな自信を示しました。
ザッカーバーグCEOは「多くの人がヘッドセットを装着することに抵抗を感じている。そのため、周囲の景色を見ながら高い没入感を得られる、初めてのメガネ型VR端末を開発した」としています。
会社によりますと、新製品はマグネシウム合金を使用しており、従来の「Meta Quest 3」に比べて5倍軽く、一般的なメガネに近いデザインとなっています。通信半導体大手クアルコムの専用プロセッサを搭載し、バッテリーを兼ねた小型の演算装置をポケットに入れて持ち運ぶことで、外出先でも使用できるということです。
また、この端末はエンターテインメント機能に特化しています。レンズには高精細なマイクロOLEDパネルが組み込まれており、立体音響技術などにも対応しています。
特に注目されているのが、VR端末として初めて「IMAX Enhanced」の認定を受けた点です。これにより、利用者はIMAX特有の広い画面比率で、高解像度の映画体験ができるとしています。
さらに、アメリカの娯楽大手ディズニーとも提携しました。11月からは、動画配信サービス「Disney+」を通じて、マーベル作品などの特定の映画を3Dで視聴できるようになる方針です。利用者の周囲の空間に映像や音響の効果を反映させ、映画をVRゲームのような没入感のある体験に変えることができるとしています。
端末には、対話型AI(人工知能)の「Meta AI」も搭載されています。利用者は音声や手の動き(ハンドジェスチャー)で指示を出し、映画の再生などを操作できるということです。
この「Meta VR Glasses」は来年の春に発売される予定で、価格は1299ドル99セント(日本円で約20万1500円)からとなっています。
