メタAIのモバイルアプリがiOSとAndroidで大幅な利用者増加を記録したと発表されました。市場調査会社のSimilarwebによる新たな分析によれば、10月17日時点でアプリの1日あたりのアクティブユーザー数が270万人に達し、4週間前の約77万5千人から大幅に増加したということです。さらに、メタAIのアプリのダウンロード数も増加し、1日あたり30万件の新規ダウンロードに達したとしています。これは数週間前の1日あたり20万件未満からの増加です。
比較として、1年前の2024年10月17日には、メタAIのアプリは1日あたりわずか4千件のダウンロードでした。
同社は検索や広告の推計において意味のある相関関係は見られないとしていますが、FacebookやInstagramでのプロモーションを行っている可能性があると指摘しています。
急増のもう一つの可能な理由として、9月に導入されたメタの新しい「Vibes」フィードが挙げられます。このフィードは短編AI生成動画をメタAIのモバイルアプリに導入しました。
メタAIは9月25日に「Vibes」フィードを導入し、それがiOSとAndroidでのアプリの1日あたりのアクティブユーザー数の急増と関連していると見られています。
最近、OpenAIの動画生成アプリ「Sora」がApp Storeのトップに達し、注目を集めましたが、メタAIもこの影響を受けた可能性があります。Similarwebはデータが因果関係を証明するものではないとしていますが、「Sora」に対する注目がメタAIへの関心を高めた可能性があるということです。
別の可能性として、メタが「Sora」の招待制ステータスから利益を得ている可能性があります。「Sora」を試せなかったユーザーが代替品としてメタAIを試した可能性があるということです。これは、OpenAIが「Sora」をゲートキープする決定が直接競合他社を後押ししたことを示唆する興味深い説明です。
10月17日時点で、メタAIのアプリは世界中で1日あたりのアクティブユーザー数が15.58%増加しました。一方、ChatGPT、Grok、Perplexityはそれぞれ3.51%、7.35%、2.29%の減少を見せました。
