アメリカの通信機器大手モトローラは、スマートフォンの新モデルを発売した直後に、既存の「Moto G」シリーズの価格をアメリカ国内で引き上げたということです。製造コストの上昇が背景にあるとみられています。
モトローラは、新しいスマートフォン「Moto G Stylus」を499ドル(約7万7000円)で発表した直後に、既存の「Moto G」シリーズ(2026年モデル)の販売価格を引き上げました。平均して100ドル(約1万5000円)の値上げとなっています。
IT専門メディアの報道によりますと、各モデルの価格変更は以下の通りです。 「Moto G Play」は179ドル(約2万8000円)から249ドル(約3万9000円)に引き上げられました。 「Moto G」は199ドル(約3万1000円)から299ドル(約4万6000円)に値上げされました。 「Moto G Power」は299ドル(約4万6000円)から399ドル(約6万2000円)に変更されたということです。
モトローラは値上げの理由を公式には明らかにしていません。しかし、業界内ではメモリー部品の価格高騰などにより製造コストが上昇しており、利益を確保するために販売価格に転嫁せざるを得なかったとみられています。
一方で、今回の値上げにより、競合他社との価格競争が厳しくなることが予想されます。例えば、IT大手グーグルの「Pixel 10a」は499ドル(約7万7000円)で高い性能を備えており、消費者の選択肢として有力視されています。
今後、モトローラは折りたたみ式スマートフォン「Moto Razr Fold」などの新製品の発表を控えています。これらの製品でも同様の値上げが行われた場合、競合するサムスンの「Galaxy Z」シリーズやグーグルの「Pixel 10 Pro Fold」に対する価格競争力を失う可能性があると指摘されています。
スマートフォンの市場全体で価格の上昇傾向が続く中、今後は800ドル(約12万4000円)前後の、価格と性能のバランスが取れた「手頃なプレミアム」価格帯の需要が高まると予想されています。モトローラの「Moto G」シリーズはこれまで低価格帯を強みとしてきたため、今後の販売戦略に影響が出るものとみられます。
