イスラエルの企業モービルアイは、ラスベガスで開催されたCESにおいて、ヒューマノイドロボット開発企業メンティーロボティクスを約900億円(約612億円現金と普通株式2620万株)で買収する契約を締結したと発表しました。この取引は、モービルアイの取締役会とインテル、最大株主によって承認されており、2024年第1四半期に完了する予定です。
モービルアイはこれまで、自動車メーカーにコンピュータビジョンチップを供給し、自動車の安全機能や先進運転支援システムを支援してきました。さらに、自律走行技術の開発にも取り組んできました。今回の買収により、モービルアイはロボティクス分野に進出し、物理的AIの進化を世界規模でリードする方針です。
メンティーロボティクスは、モービルアイの独立したユニットとして存続し、ヒューマノイドロボットの開発を続けます。モービルアイの共同創業者であり社長のアムノン・シャシュア氏は、メンティーロボティクスの会長兼共同創業者でもあり、今回の取引においてモービルアイの取締役会の審議から外れることにしました。
モービルアイは、今回の買収により「物理的AIへの決定的な一歩を踏み出し、事業の範囲を広げる」としています。具体的には、人間や物理世界と自然に対話できるシステムの開発を目指しています。モービルアイは、現在の自動車収益のパイプラインが今後8年間で約2兆7000億円に達するとしており、この資金を活用してヒューマノイドロボットの開発を進める計画です。
また、モービルアイは次世代の運転支援システム用チップを大手自動車メーカーに提供する契約を結んだことを発表しました。フォルクスワーゲングループもこのチップを採用する予定です。
